介護士が語る葬送のフリーレン

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みなさんは毎日を過ごすなかで、人との接し方や死について深く考えたことはありますか?

saki
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みなさん毎日お疲れ様です。

日々生きづらさを感じながら高齢者施設で働く30代です。


高齢者施設で働いていると、よく死の場面に直面しますよね。

何年もこの仕事を続けていると慣れてしまうこともあると思います。

いつまでも落ち込んでいられない、施設に入居者たちがいる限り仕事は続いていくのだから…

そう自分に言い聞かせますが付き合いが長いとその分、喪失感に苛まれます。

この記事では、そのような状態に陥った私が葬送のフリーレンというアニメを見て少し気持ちが楽になった話を名言とともに書いていきます。

死に向き合うだけでなく、人との接し方に悩んでいる方にも刺さる名言がたくさんあります。

少しでも気になった方はぜひ読んでいってくださいね。

※ネタバレを含む内容があります。

まだアニメや漫画を見ていない方は注意してください。


葬送のフリーレンとは

魔王を倒した勇者一行の“その後”。
魔法使いのフリーレンはエルフであり、旅をした3人とは違う部分があります。
彼女が“後”の世界で生きること、感じること。
そして、残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは―
物語は“冒険の終わり”から始まる。
英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚ファンタジー!

 漫画 葬送のフリーレンVOL.1の背表紙 より引用


長寿のエルフであるフリーレンが主人公の物語です。

魔王を倒す旅にフォーカスがあたるのではなく、倒した後の物語なんですよね。

長寿、葬送、後日譚…言葉を聞くだけで切ない物語のような気がして泣けてきますね(早い)

私はアニメを見て、物語の構成、世界観、音楽、声優さんの演技など様々な要素がばっちりハマりその魅力に引き込まれてしまいました。

そしてアニメ視聴後、漫画を全巻購入したのですが改めて文字で見ると

「言葉選びがとても良い」と感じました。

次から名言を紹介していきます。



名言で感じたこと

…人間の寿命は短いってわかっていたのに…

…なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう…

葬送のフリーレンVOL.1 第1話より 【フリーレン】


このセリフは介護士として働く人なら思ったことあるはず…。

意外とその人自身のことは何も知らないってことありませんか?

生い立ちやその人の人間性、人生観など。

ご自身の両親や祖父母など身近な人にも当てはまるかもしれませんね。

もう二度と戻れない日々を思い出しては後悔するなんてことのないように、生前に色んな話をしておきたいですね。



私がこのまま死んだら、彼から学んだ勇気や意志や友情や、大切な思い出までこの世から無くなってしまうのではないかと。

あなたの中にも大切な思い出があるとすれば、死ぬのは勿体ないと思います。

勇者ヒンメルならそうしました。

葬送のフリーレンVOL.1 第2話より 【ハイター】


これはフェルンが命を絶とうとしている時にかけたハイターの言葉と

フリーレンに「なんでフェルンを救ったの?」と理由を聞かれた時に答えた言葉です。

勇者ヒンメルの言動が死んでもなお、残された人の心に強く在り続けていることを印象づけるシーンですね。

亡くなった人の意思が残された人達によって受け継がれ、フェルンという1人の少女を救うことに繋がるわけです。

大切な思い出があるならそれを終わらせるのではなく、自分の生きていく力にする。次の人に繋いでいく。

とても前向きな気持ちになれる名言です。

この世からいなくなってしまったことだけに目を向けるのではなく、その人が生前遺したものを思い出して、時間をかけながら悲しい気持ちを少しずつ和らげていきたいですね。



でもたとえ実在しなかったとしても、あるべきものだと思います。

そのほうが都合がいいからです。必死に生きてきた人の行きつく先が無であっていいはずがありません。

だったら天国で贅沢三昧していると思ったほうがいいじゃないですか。

葬送のフリーレンVOL.1 第7話より 【ハイター】


このセリフは勇者一行が天国について話している場面での言葉です。

私は以前SNSで「死んだ後はどうなると思う?」と質問している方を見つけ、そのコメントへの返信が気になって見たことがあります。

その返信欄ではほとんどの人が「なにもない」「無になるだけ」と呟いていました。

私もどちらかというとその考えに近いのですが、亡くなった方の顔を見るたび虚無感を感じていました。

しかしこのセリフにある、天国があるという考えは“都合がいい”という言葉で虚無感を感じることはなくなりました。

死後のことについては何も分からない。だったら自分の都合がいいように考えたほうが気が楽になるのではないでしょうか。



誰かに少しでも自分のことを覚えていてもらいたいのかもしれない。

生きているということは誰かに知ってもらって覚えていてもらうことだ。(中略)

ほんの少しでいい。誰かの人生を変えてあげればいい。

きっとそれだけで十分なんだ。

葬送のフリーレンVOL.5 第47話より 【ヒンメル】


フリーレンがヒンメルに「なぜ人助けをするのか」と尋ねた場面で、「自分のためかも」と答えた後に続く言葉です。

よく「死んでも心の中で生き続けている」という言葉を聞きますよね。

それは亡くなった人のことを知っている人達がいるからこそ成り立つ言葉です。

私が仕事で落ち込んでいる時、おばあちゃんから少し勇気がでる言葉をもらったのですが、これこそ【ほんの少し人生を変える】ということに繋がっていると思いました。

私はその言葉やおばあちゃんのことをこれから先忘れないだろうし、自分自身も誰かの助けになれることをしたいと思った出来事でした。

自分自身の生き方にも大きな影響を与えてくれる名言ですね。


まとめ

葬送のフリーレンから4つの名言を紹介させていただきました。

亡くなっていく人達の姿を見ては、喪失感に苛まれていた私を前向きな気持ちにしてくれた名言ばかりです。

日々、色んな人の人生や死と向き合う介護士さん達にとって、深い洞察と感動をもたらす作品となっています。

今回は介護士目線で語りましたが、葬送のフリーレンはキャラクターやストーリー、戦闘シーンなど、他にもたくさんの魅力があります。

そのワクワクした世界観に没入することが悲しい気持ちを和らげる一番の方法かもしれません。

ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。



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私もこれで葬送のフリーレンのアニメを一気見しました。




漫画もぜひ!



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