執着してくる人の対処法【警察編】

人間関係

前回の記事の続きになります。



前回の記事を要約すると、職場内で執着してくる男性に「もうラインでのやりとりはしません」と伝え、納得してもらえたというところです。

「分かりました。今までありがとうございました。」と伝えられたのですが、2~3か月後に今度はSMSに連絡がくるようになりました。

ラインでの最後のやりとりはなかったかのように、普通にメッセージが届いたのです。

内容は「職場内の相談にのってほしい」ということでした。

その時、既に私は産休に入っていたこともあり、相手からのメッセージは無視しました。

無視しているにも関わらず、頻度は多くないものの2~3ヶ月に1回はメッセージがきていました。

育休が終わる前に職場の人から、彼(執着してくる人)が退職したと聞いた時には安心しました。

しかし、その後相手の執着は少しずつエスカレートし、職場内のラインで繋がっている人に私の現状を聞き出そうとしたりSMSに「会いたい」「この前○○(家の近くのコンビニ)ですれ違った?」などのメッセージが来始めたりしたことに恐怖を感じ、警察に相談しにいくことを決意しました。

今回の記事は、警察へ相談しにいくにあたって事前に準備したことや相談後の対応、実際に相談してみてどうだったかをお伝えしていきたいと思います。


警察へ相談しに行くことになった経緯

経緯は最初に書いた通りなのですが、詳しくいうと「怖いから相談しに行こう」とすぐに行動に移せたわけではありません。

すぐに行動しなかった理由としては

  • 連絡はくるものの2~3ヶ月に1回と頻回ではない
  • ストーカーの実害がない
  • もし警察に相談して本人に注意がいくとして、その後の行動がエスカレートしそうで怖い
  • 警察へ行っても事件性がない限り動いてもらえない、行くだけ無駄という警察へのマイナスイメージ


と、いうように大事にしたくない警察へのマイナスイメージが大きかったです。

警察に相談しに行くことを後押ししてくれたのは、職場で相談に乗ってもらっていた先輩です。

「実害がでる前に一度行くだけ行ってみるのもいいのではないか」と言われ

たしかに現時点で実害がなくても今後もし何かあった時のために事情を知ってもらっていたほうが警察も動いてくれるかも…

そのような考えに至り、まずは電話で相談してみることに決めました。


事前に準備したこと

警察に「元同僚からストーカーまではいかないものの執着されて困っています。相談にのってもらうことは可能でしょうか?」と電話をかけると、生活安全課の担当者に繋いでくれました。

できれば直接話を聞きたいとのことで、電話では私自身と相手の簡単な情報だけ伝えました。

話を聞いたうえで警察としては注意喚起を行うことになるということ、そして注意の仕方について

やんわりと優しく注意するか、厳しめに注意するか

それを自分1人ではなく周りの人と相談して決めてきてほしいと言われました。

これは後に書く法律に関することに繋がります。

職場の先輩、上司、上司から施設長に繋いでいただきみんなの意見を聞いた結果、やんわり優しく注意することに決めました。

理由は様々ありますが、1番は相手の心理状態が不安定でよく分からないからです。


あとは警察に言いたいこと、知っておきたいこと等、自分の気持ちをメモに書き持参しました。

(私は言いたいことがすっぽ抜けたり上手く伝えられなかったりするのでメモ帳は必須でした。) 


警察から言われた対処法

警察へ行くとまずはラインでのやりとり、SMSにくる一方的なメッセージを証拠として写真撮影していました。

私の場合、ストーカー規制法の面会・交際等の要求、連続したSNSのメッセージ等に当てはまるということも教えていただきました。


対処法① 警察による口頭指導

ひとつ前の項目で、やんわりと優しく注意するか、厳しめに注意するかを決めてきてほしいと言われていました。

警察法に基づいた注意や口頭指導は法的効力が弱く、ストーカー規制法に基づいた警告書や禁止等命令書の交付は法的効力が強いということです。

(※刑事手続きができる場合もありますが、私はそこまで被害が大きくなかったので実際に警察の方に説明を受けた範囲のみを記載しています。)

事前準備の時に優しく注意してほしいと決めていたので、警察法に基づいた口頭指導でお願いしました。


対処法② 110番緊急通報登録システムに登録する

このシステム、みなさん知っていましたか?

事前に電話番号を登録しておくことで、その電話番号から110番通報をした場合、内容を伝えずともストーカー被害にあっている人からの電話だということが共有されるそうです。

スマホには110番を押さなくても緊急通報できる機能があるので、繋がりさえすればすぐに警察官が駆けつけてくれます。

登録方法でこちらがすることは特になく、書面に自分の電話番号を書き、警察官に渡すだけでした。


対処法③ 車のナンバーを変える

自家用車を所有している人の対処法になります。

ストーカーになりそうなほど執着してくる人です。絶対に車のナンバーは覚えられています。

車から家を特定されるという恐怖もあり、私は警察に相談後、すぐにいつもお世話になっているディーラーに電話しました。

なるべく早く変更したかったのですが平日は仕事があるため、ナンバー変更に必要な書類作成や運輸支局への申し出等、全てディーラーにお任せしました。相談日を合わせて3日後には変更できました。(ありがたい)

費用は約8000円でした。店舗により金額に差はあると思いますので、早急に変更希望したい場合は確認してみてください。


対処法④ もしもの時に備えて避難場所を検討する

自分の身の安全を守るためには引っ越しをしたり職場を変えたりすることが一番良い手段ではありますが、お金のことや自身の環境を考えるとすぐに行動に移せる人のほうが少ないと思います。

私の場合、相手と生活圏域が被っていることもあり、住んでいる場所を特定される可能性が高いと想定し、相手が絶対に知らないであろう避難場所を考えました。

頼れるところがない人は民間シェルターなどの公的機関もあるので、住んでいる場所の相談窓口を調べてみてください。


対処法⑤ 身の安全を守るグッズを購入する

警察の方に聞くと「護身用として武器を持ち歩くと銃刀法違反になりますので..」と言われたので法律に引っかからないグッズを紹介したいと思います。

まずは警察の方も一番に言っていた、軽くて費用も安く気軽に入手できるこれです!


安いだけでなく色味もたくさんあり、音も大きくLEDライト付きなのもありがたいです。

護身用に購入しましたが災害時にも役立ちそうです。


防犯カメラも欠かせません。


防犯カメラは調べるとたくさんあり、どれが良いか分からなくなってきますね。

無線だと妨害電波を出しながら侵入される可能性があるそうなので、有線日本製が安心できるかなぁと考えています。

ただ値段が高い…

ダミーカメラというものがホームセンターで売ってありました。3000円もいかないくらいの値段です。

私は注意喚起後の相手の行動がエスカレートすることを恐れていて早急に防犯対策をしたいと思っていたので、なにもないよりは防犯効果があると思い、購入しました。


次はドライブレコーダーです。

やはり何かあった時に証拠として残せるものがあると強いです。



対処法⑥ 警察に相談後のやりとりは禁止

これは警察の方と話をするなかで何度も言われたことです。

よくあることなのだそうです。

・警察からの警告後にやりとりをしてしまい、「またストーカー被害にあっています」と相談してくる人。

・「交際関係はなかった」と相談時には言っていたが、実は現在進行形で付き合っており、相談後も関係を続けていた人。

様々な事例がありますが、警察が動いた後でやりとりをしてしまうと警告の効力が弱まってしまうため、やりとりは一切しないでくださいとのことでした

もしばったり会ってしまったり付き纏われるようになったらとにかく逃げる

すぐに110番に通報

1人で出歩かない!すぐに助けが呼べるように人が多いところに行く!等々…

接触を徹底的に避けるようにしてください。


対処法⑦ 周りの人に周知する

ストーカー被害にあっていること、警察に相談したことを関係者に周知してくださいと言われました。

私の場合、もしもの時の避難場所の人と相手を知っている職場の人全員に周知しました。

相手が同じ職場の人だからと職場内ではあまり相談にのってもらってなかったのですが、事情を知らない誰かから私の家のことや家族に関する情報が伝わってしまう可能性も十分に考えられます。

警察への相談後すぐに上司に連絡し、翌日の朝礼には全員に周知してくれていました。


余談ですがその後、職場の人数名から「(相手の)ラインを知っている」「相談にのってくださいと連絡がくることがあった」「連絡先を教えてくださいと言われたことがある」という話を聞きました。

周知することで自分だけでなく、周りの子達を守ることにも繋がるのだなとその時思いました。

警察へ行ってみてどうだったか

結果、よかったです。

なにより注意喚起までの行動が早いと思いました。

私が警察に相談した時に正確に伝えられた相手の情報は、氏名と電話番号だけ。

ですが、翌日の夕方には「相手と接触を図り注意喚起を行いました」との連絡が入りました。

その際、私に連絡できる一切の情報を削除してくださったそうです。

相談した時は「親身になって話を聞いてくれた!」という感じではなく、若干事務作業的な対応もありましたが、まぁこちらも求めているのは共感ではなく解決なので、そこは気にするほどではなかったです。

現時点で相手の行動がエスカレートしたり知人から再び連絡先を聞こうとしたり等はないので、事なきを得たのかなと思っています。

とはいっても生活圏域は被っていますので、いつ出くわしても大丈夫なように防犯グッズの所持、人通りの少ない場所には行かない、すぐに110番通報ができるようにしておく等の行動をこれからも心がけるようにしていきます。


まとめ

警察に相談に行くまでは大事にしたくない相談したところで何もしてくれないのではないかと思っていましたが、素早い対応で私への連絡手段を絶ってくれたことに感謝しています。

それと同時にやはり自分の身は自分で守らなければならないという恐怖…覚悟…なんで私がこんなに怯えて生活しなければいけないのかと相手への怒り等々…様々な感情が湧き出てきました。

自分の身を守るためへのお金もそうです。

「余計な出費が~…」と嘆いていましたが、今回の件だけでなく何かあった時のための投資だと思うことにしました。元々自衛の意識が低かったのだと自分に言い聞かせています。

今回の件があったおかげで、今は優しそうな人でも相手のことをよく知らない状態で連絡先は絶対に交換しないし疑いの目をかけるようになりました。(もちろん態度には出しません)

良い勉強代になったと前向きに考えるようにしています。

今まさにストーカー被害に遭われている方の何かの手助けになればと思い、私の体験談を記事にしました。

長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった方(いるのかな?笑)ありがとうございました。

早く被害が治まり安心した生活が送れるよう願っております。

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