今年も暑い夏が続いています。水分は十分とれていますか?

どうも。
日々生きづらさを感じながら高齢者施設で働く30代です。
いきなり本題に入りますが、高齢の方々って水分摂らない人多すぎません??
私が働く施設では入居者が脱水症にならないよう、水分補給の声掛け・介助を(夏場は特に)徹底しています。
…が、なかなか飲んでくださらない方が多く困っています。
何回も声掛けして嫌な顔をされるとこちらも心苦しくなりますよね。
この記事では、実際に試してみて効果があった水分補給のすすめ方をご紹介していきます。
少しでも参考になれば幸いです。
水分補給を嫌がる理由
まずはどうして水分補給が不十分になるのか、その理由を書いていきたいと思います。
人それぞれですが特に多かった理由はこの3つでした。
- 体が不自由で痛みがあり、トイレに行く回数を減らすため
- 認知症があり、飲むという行為すら忘れてしまう
- そもそも喉乾いてないから飲む必要ない
あと私が働く施設では主にお茶をお出しするのですが、「お茶ばかり飲めない」「お茶が苦手」といった声もありました。
対策
①こまめに声掛けし少しずつ飲んでもらう
水分を摂ってくれないからと、付きっきりで短時間に多量に飲むよう介助してしまうと、体内の塩分濃度が薄まり頭痛や吐き気などの症状を引き起こしてしまう可能性があります。
こまめに声掛けし少しずつ飲んでもらうことを意識しましょう。
毎食時・入浴の前後・運動の前後など…なにか行動を起こす度に職員全員が声掛けすることを意識すれば脱水は防げるはずです。
認知症の方でもこまめな声掛けをし続ければ習慣になるかもしれません。
②レクリエーションの一環で脱水に関するクイズを取り入れる
脱水に関することやその重要性についてクイズ形式にし、レクの一環として取り入れるのも良いかもしれません。
年をとると喉の渇きを感じにくくなると知ってもらうことで、意識して摂ろうと思う方もいるかもしれません。
③お茶会を開く
お菓子を持ち寄り、数種類の飲み物を準備し、お茶会を開きましょう。
”お茶会”と名前がつくだけで特別感が増しますし、何よりみんなで楽しみながら無理なく水分補給ができる最高の時間になりそうですよね。
お菓子もフルーツやゼリーなどの水分を多く含むものにしてみてはいかがでしょうか。
トイレに行く回数を意図的に減らしている高齢者には、水分を多く含む食べ物を摂取していただくことをオススメします。
④ボトルを使用し、目で見て分かるようにする
いつでも水分が摂れるように手近にボトルを置いておくと、職員だけでなく高齢者本人もどれくらい飲めているかが目に見えて分かるのでオススメです。
タイムマーカーボトルという物があります。
私はこれを愛用していますが、施設にいる大人数分揃えるのは大変ですね…
ボトルは100均にも売ってあります。デザインも豊富です。
⑤飲み物の種類を増やす
水分補給にはお茶や水が適していますが、そればかり飲むのも苦痛ですよね。
お茶だけでなく様々な飲み物を提供してみるとその人の好みが分かり、すすんで水分補給してくれるかもしれません。
例えばでいうと梅昆布茶は好んで飲まれる方が多かったです。
塩分の補給にもなっていいですよね。
注意したいこと
水分補給は大切ですが、水分の摂りすぎに注意しなければいけない人もいます。
- 腎機能が低下している人
体内の水分を尿として適切に排泄することが難しくなります。
水分の適量はかかりつけ医の指示に従ってください。
- 心疾患などで利尿剤を服用している人
尿の排出を促す利尿剤なのでその分水分量を摂取しなければいけないと思ってしまいますが、摂りすぎは心臓に負荷がかかってしまいます。
その結果、浮腫みや呼吸困難などの症状を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。
また、コーヒーや緑茶など利尿作用があるものは水分補給に適していません。
適してはいませんが、コーヒーが好きな方ももちろんいらっしゃいますので禁止にするのではなく、コーヒーとお茶を一緒に提供するなど、介護者も利用者もストレスなく水分補給できる方法を見つけられると良いですね。
まとめ
今回は水分補給をなかなかしてくれない高齢者にどう向き合うかをまとめてみました。
もちろん今回のやり方を試してみた結果、飲んでくださらない方もいます。
その人にとってどういったやり方がベストなのか、職員同士で意見を出し合って考えていくのもよいですね。
まだまだ暑い夏が続きます。
介護者も無理をせず水分補給をし、この暑い夏を乗り越えていきましょう。
水分補給にゼリータイプも飲みやすくてオススメです。
暑い夏にアイスでもいかがでしょうか…
高齢者のみなさん、おいしそうに食べているので個人的に食べたいと思っているもの。
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